小田原シネマ館企画上映「映画でつながる、平和を考える」10/4より『忘れない、パレスチナの子どもたちを』10/11より『歌声にのった少年』上映 - 小田原シネマ館 | ODAWARA CINEMA
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小田原シネマ館企画上映「映画でつながる、平和を考える」10/4より『忘れない、パレスチナの子どもたちを』10/11より『歌声にのった少年』上映

 

「映画でつながる、平和を考える」

 

映画には「きっかけ」があります。
笑顔も、涙も、ロマンスも。
そして祈りも。

今、私たちができることはなにか。
平和への「きっかけ」を考える特集上映。

現在、世界各地で紛争が絶えない中、私たちは平和について深く考える必要があります。
この上映会では、戦争は平和をテーマにした映画を通じて、現在進行形の出来事や課題を学び、私たち一人ひとりができることを考える機会が提供できればと思います。

映画は、物事を通じて感情に訴えかけ、他者の視点を理解する助けとなります。
戦争の悲惨さやそこから立ち上がる人々の強さを描いた作品は、日常では感じることのできない現実を私たちに示し、共感と洞察を深めます。
本企画では、現在の課題から過去の過ち、未来への希望まで、さまざまな視点から平和を探る映画を集めています。

映画を観ることは、平和への第一歩です。
知ることが第一歩、考えることが第二歩と、共に平和についての歩みを進めていければ嬉しく思います。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。

<上映作品>

10/4~10/17『忘れない、パレスチナの子どもたちを』
10/11~10/24『歌声にのった少年』
10/18~10/31『ガザ 素顔の日常』
10/25~11/7『私は憎まない』
11/1~11/14『帰ってきたヒトラー』
11/8~11/21『アダミアニ 祈りの谷』

<作品紹介>

当記事では10/4より上映『忘れない、パレスチナの子どもたちを』、10/11より上映『歌声にのった少年』の二作品をご紹介をいたします。

どちらも「天井のない監獄」と呼ばれる、パレスチナ・ガザ地区を取り扱った作品です。
ひとつはドキュメンタリー、もうひとつは実話を基にしたドラマ。
遠い国の出来事かもしれません。自分には関係のないこと、と思うかもしれません。
しかし見ているうちにその遠い国の人々と私たちの繋がりを感じざるを得なくなる瞬間があります。

 

『忘れない、パレスチナの子どもたちを』

ドキュメンタリー/2022年/84分/アップリンク
©Revolution Films 2022

忘れられない物語を、心へ

2021年5月11日間、イスラエルの爆撃によって命を奪われた子供たちとその家族を映したドキュメンタリー。
遠い国の争いが、果たして私たちに関係ないといえるのでしょうか?
報道では、亡くなった人々の数が伝えられますが、彼らは単なる数字ではなく、私たちと同じように一人ひとりに名前があり、思い出があり、未来への夢を抱いていた人間です。
その一つひとつの人生に耳を傾けてみてください。
彼らの物語を知ることで、私たちの心に何か響くはずです。
(入場者1名につき100円がガザの子供たちを支援している団体に寄付されます。)

小田原シネマ館では坂本美雨ナレーション日本語版を上映予定です。
※映倫審査はG区分ですが、劇中子どもの遺体など刺激的な描写がございますのでご鑑賞の際はご留意ください。

 



 

 

『歌声にのった少年』

フィクション/2015年/98分/アルバトロス・フィルム
© 2015 Idol Film Production Ltd/MBC FZ LLC /KeyFilm/September Film

夢を追い、希望を歌う。ガザからの奇跡の物語。

紛争地ガザに生きる少年ムハンマドの夢は歌手になり、世界を支えること。
まともな楽器を買うことすら困難なガザの地で仲間とバンドを組み、繰り返される紛争や困難に見舞われながらも姉との約束を果たすため、ガザを脱出し夢を叶えた少年の奇跡の実話。
監督はイスラエル出身で、アカデミー賞外国語映画賞に二度ノミネートされた、ハニ・アブ・アサド。
ムハンマドが出演した実際のオーディション番組の映像や、ガザの人たちが街の広場を埋め尽くすほど集まってムハンマドの歌に合わせて踊り、喜びを分かち合う当時の映像は深く胸に響きます。

 





※ チケットのお求めはオンラインもしくは劇場窓口にてお申し込みください。
※オンラインはクレジットカードのみ劇場窓口は現金のみとなってございます。
※ムビチケはご利用いただけません。



上映:小田原シネマ館
運営協力:FM小田原株式会社



スタッフ後記

 

何が起きているのか、どうしてそうなってしまったのか……遡れば人種、宗教の違い、植民地主義、土地の所有、それらすべてを含有する政治……どれも根深く、ひとりの人間では手に負えない問題です。だからといって諦観を持ってはいけない理由があります。

今確かにそこで生きている人がいるからです。

『忘れない、パレスチナの子どもたちを』は厳しく辛い状況をありのままに映したドキュメンタリー、『歌にのった少年』は大きな選択をしながら希望を諦めない実話を基にしたドラマですが、雰囲気は違えど、どちらもパレスチナ・ガザ地区に生きる子供たちが映し出されています。
その地に、人が生きている。希望や夢がある人がいる。そして無念にも希望も夢も、そして生をも奪われた人がいる。
生きている、生きてきたことが人間の何よりの共通点です。
誰かひとりの命が蔑ろにされることは、すべての人間の命が蔑ろにされているといっても過言ではないのではないでしょうか。

辛い現実を知り、それでも諦めない気持ちを心の片隅に少しでも置いてみる。
小さな「抵抗」でも大きな「意思」になる。
ひとりでは手に負えない問題も、一人ひとりみんなでならきっと立ち向かえる。
それが私の希望です。



文責 小田原シネマ館スタッフ n.matoba