シネマレター - 小田原シネマ館 | ODAWARA CINEMA
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【舞台挨拶レポ】『ドーバーばばぁ2 〜つなぐ〜』
中島久枝監督作『ドーバーばばぁ2 〜つなぐ〜』舞台挨拶の模様をお届け! 1/25(土)14:40~の回上映後、当館にて『ドーバーばばぁ2 〜つなぐ〜』舞台挨拶が行われました。 当日の登壇者は中島久枝監督、そして、ドーバー海峡に挑んだチーム織姫の大河内二三子さん、原田京子さん、田村里江さん、野田照美さん、中田律子さん。野田さんと中田さんは客席から参加されました。 当日のお客さんは30名。鑑賞を終えた会場内も一つの遠泳チームに加わったような気持ちで、明るいお人柄の皆さんの登場とともに賑やかな舞台挨拶になりました。 〈制作に込められた想い・・〉 今作は、前作『ドーバーばばぁ 織姫たちの挑戦』から13年の月日が流れています。本当は10年目で何かやろうと思っていたそうですが、新型コロナウイルスの影響により3年間延期。織姫たち個人も、それぞれ家庭や病などの問題に苛まれました。 そして今回、新しく若いメンバーも加わり、81〜20歳、「ばばぁ率50%」の『ドーバーばばぁ2』が生まれました。 映画は2時間半超えの大作。中島監督ご自身も、「長すぎたのではないか」と心残りに思われていたそう。 しかし、「これ以上縮められないというところまで、フィルムに収めてもらって本当に感動している」と原田さんは言います。 映画制作の話はまず、チームのリーダーである大河内さんの元に届きました。 大河内さんは、はじめに中島監督から「自分のやっていることを全て、記録にした方がいい」と言われた際、「(他の人は)興味ないんじゃないの?」と思っていたそう。 生活そのままを映画にして、はたして面白いのかと。 けれども、やがて、中島監督が来るときだけは家の掃除もせず、ありのままの姿を撮影してもらおうと覚悟を決めました。大河内さんは、映画の中で「自分自身の10何年間のすべてを晒している」と言います。 一切飾り立てることなく、実直に海に挑んだものたちの姿が切り取られています。 田村さんは、海の過酷さを語ります。 「フィルムの中だけを観ていると、あのくらいなら私も泳げるわ、と思うかもしれない。でも、実際には大潮で流れがとても速く流されそうになる」 そうした大変さの中で、「『〜つなぐ〜』とタイトルにもあるように、繋いだこと自体がすごいことで、完泳できてよかった」と。 〈織姫たちの普段や今後、舞台裏話・・〉 ここで、お客さんからの質問の一部を紹介します。 「練習はどこでやっているの?」 ——「スイミングスクールでレッスン。自主練はせず、多いときで1500m泳ぐ」 「ドーバーばばぁたちの次はあるの?」 ——「今後は、なるべく温かい海で、無理のない遠泳を続けるつもり」 また、お客さんから「家庭や環境の変化を乗り越えて泳ぎきった姿に感動した」との感想もいただきました。(ちなみに、上映後に回収したアンケートでは、「上映時間の長さは気にならなかった」という方がほとんどでした。) ドーバー海峡横断は、フランス、イギリス、と国境を越えて行われました。しかし、入国審査はしていなかったのだとか。そのため、密入国者と捉えられる事態にも(!) 入国審査をしていないわけですから、全員が岸に上がることはできません。泳いで岸に辿り着いた代表者は、1人5分ほどの限られた滞在時間で、みんなのために海岸の石を水着のお尻に入れて持ち帰ります。そうしてまた、次の人にバトンを繋いでいくのです。 帰りの入管でも30分近く足止めされてしまったのだそう。泳ぎ以外の部分も過酷です。 中島監督と原田さん 田村さんと大河内さん ご登壇・ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。 ドーバーばばぁ、まだまだ上映中! 上映は2/6(木)まで。観ると元気をもらえますよ。寒さが続きますが、ご来館お待ちしています!
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』“movie edition”順次上映決定!!第一章シャア・セイラ編2/14~第二章開戦編2/28~第三章ルウム編3/14~
小田原シネマ館では2025年2月14日(金)より『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』“movie edition”を順次上映することが決定いたしました!! 皆様のご来場をお待ちしております!! ※ 各上映回は40席限定となります。 ※ チケットのお求めはオンライン(クレジットカードのみ)もしくは劇場窓口(現金のみ)にてお申し込みください。 ※詳しいスケジュールにつきましてはHP、公式SNSより順次公開予定です。 上映期間 第一章 シャア・セイラ編 2025年2月14日(金)~2025年2月27日(木) 第二章 開戦編 2025年2月28日(金)~2025年3月13日(木) 第三章 ルウム編 2025年3月14日(金)~2025年3月27日(木) ストーリー 宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国。宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクンは、議会檀上で演説中に突如倒れ、帰らぬ人となった。 ダイクンの死後、ザビ家陰謀説を唱えるダイクンの側近ジンバ・ラル。しかし、サイド3、ムンゾの実権を掌握せんとするデギン・ソド・ザビ率いるザビ家の暗躍は加速していく。 これまで語られる事の無かった動乱の歴史が明らかになる中、ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアには、激動の時代を象徴した数奇な運命が待ち受けていた…。 ※movie editionはOVA 全6話を劇場上映用に再編集したものです。 ※新規カット・映像はございません。 キャスト キャスバル・レム・ダイクン:田中真弓 アルテイシア・ソム・ダイクン:潘 めぐみ デギン・ソド・ザビ:浦山 迅 ギレン・ザビ:銀河万丈 サスロ・ザビ:藤 真秀 ドズル・ザビ:三宅健太 キシリア・ザビ:渡辺明乃 ジオン・ズム・ダイクン:津田英三 アストライア・トア・ダイクン:恒松あゆみ ランバ・ラル:喜山茂雄 クラウレ・ハモン:沢城みゆき ジンバ・ラル:茶風林 シャア・アズナブル:池田秀一 ナレーション:大塚明夫 スタッフ 原作:矢立 肇・富野由悠季(『機動戦士ガンダム』より)…
【舞台挨拶レポ】『幽霊はわがままな夢を見る』
グ スーヨン監督作『幽霊はわがままな夢を見る』舞台挨拶の模様をお届け! 先日 1/11(土)10:30~の回上映後、当館にて『幽霊はわがままな夢を見る』舞台挨拶が開催されました。当日は、グ スーヨン監督・栃木光信プロデューサーにお越しいただきました! また、舞台挨拶後にはサイン会も。 当日ご参加のお客さんは 13 名。一人一人と目を合わせられる程のとても近い距離感で、グ監督と栃木プロデューサーにお話いただきました。 当館ロビーにて。舞台挨拶後、ポスターにお二人のサインを頂戴しました! 〈お二人のお仕事について・・〉 舞台挨拶はまず、お二人の自己紹介から。 グ監督は、これまでに映画や数々のテレビ CM などを手がけていらっしゃいます。ケビン・コスナーさん出演のサントリービールや、内田有紀さんのカルピスウォーターの CM、また、TBC の「私、脱いでもすごいんです」というセリフは当時大きな話題に。栃木プロデューサーは、「奇跡体験!アンビリバボー」「ザ!世界仰天ニュース」などの有名番組制作に当初から携わっていらっしゃる方。 そんなお二人が作りあげたのが、『幽霊はわがままな夢を見る』です。 〈舞台裏話・・〉 映画の舞台は、山口県下関。グ監督ご自身も下関がご出身で、同じく下関ご出身の深町友里恵さんを主演に迎え、下関で撮影されました。当日ご来館いただいたお客さんの中にも、下関を訪れたことのある方が何人か見えました。 作中で扱われるのは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)による「耳なし芳一」の怪談。「耳なし芳一」は皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、その舞台が下関だったとは! 芳一が居たとされているのが、山口県にある阿弥陀寺。現在は、その後身である赤間神宮に「芳一堂」が構えられ、映画にはこの赤間神宮が登場します。 加えて、下関は平家一門が滅亡した壇ノ浦の所在地でもあり、赤間神宮には平家の墓が並んでいます。グ監督は霊感をお持ちでないとのことでしたが、それでも恐怖を覚えるほどの佇まいだったとか……。さらに、元々「耳なし芳一」の朗読をなさっていて、本作で芳一役を務めた佐野史郎さん。佐野さんは赤間神宮を訪れた際、神主にお名前を間違えられたことがきっかけで体調を崩したことがあるのだそう……。赤間神宮、恐るべし。 撮影中の様子も聞かせていただきました。 怖〜いスポンサー役・南海キャンディーズのしずちゃんこと、山崎静代さん。グ監督によると、「しずちゃんは、しずちゃんだった。」とのことで、普段見るそのままの魅力で出演なさったそう。会場からは笑いの声が聞こえました。ちなみに、しずちゃんのみ、東京での撮影だったようです。 〈お客さんからの質問・・〉 お客さんの中には、グ監督の映画を全て観ているという方もいらっしゃいました! グ監督の初期は、『幽霊はわがままな夢を見る』に比べると文字どおり血の気が多く、作風の変化について質問が。これについてグ監督からは、「歳をとった」「血の表現はお金がかかる……」などの率直な回答をいただきました。(ちなみに、グ監督は最近料理に凝ってらっしゃるのだとか。) 同じ監督作を順に観て、変化や不変の要素を感じとるのは楽しいですよね。監督に直接質問をできる機会は貴重です。 〈お二人からのお言葉・・〉 というわけで、『幽霊はわがままな夢を見る』は下関ムービーな訳でありますが、ご出身が東京の栃木プロデューサーは、皆が故郷に対して文句を言いつつも愛しているような光景を羨ましく感じるのだそう。また、映画館が閉館を続ける中での当館の開館については、意義あることであり、「皆さんが映画文化を担っているのだと思ってこれからも通い続けてほしい」とのありがたいお言葉をいただきました。 グ監督は、ジャームッシュやカウリスマキ監督らがお好きなために「伏線回収をしない」やり方で制作に挑んでいて、さらには、「売れそうなものを作ったとしても売れるかわからない。なら、最初から好きなものを作っちゃおう!」とおっしゃる姿勢がとても素敵でした。 登壇中のお二人。 お二人とも、ご登壇いただき誠にありがとうございました。ご参加された皆さまも、ありがとうございました。 \\『幽霊はわがままな夢を見る』1/23(木)まで上映中! // 当館ではまだまだ上映中です。この機会にぜひ劇場で。お待ちしております!
【舞台挨拶決定!】『幽霊はわがままな夢を見る』1月11日(土)10:30の回限定 グ スーヨン監督 栃木光信プロデューサー舞台挨拶付特別上映開催!
『幽霊はわがままな夢を見る』 死ぬんはいつでもできるけぇ、 生きちょっても ええよね 富澤ユリ(深町友里恵)は、女優を夢見て上京するが夢破れ故郷・下関に戻って来た。友達もなく…仕事もなく…やむなく父・富澤昌治が経営するラジオ局を手伝うことになる。 ところがラジオ局「カモンFM」は倒産寸前で、怖~いスポンサー(山崎静代)が閉鎖を迫っていた。さらに、ユリには謎の不気味な青年(西尾聖玄)と存在感の薄いお菊(大後寿々花)がつきまとい…。 そんな折り、怖~いプロデューサーからラストチャンスとして「ラジオドラマ」をやるよう命令が下る。失敗は許されない。 地元オーディションにより、老若男女、多数の個性が強い出演者が集まりはするが… 下関の赤間神宮を舞台にした小泉八雲原作の怪談「耳なし芳一」をモチーフにしたラジオドラマは「カモンFM」起死回生の一手となるのか? ラジオドラマ「怪談 耳なし芳一」の幕が上がる。 <舞台挨拶決定!> 映画『幽霊はわがままな夢を見る』 1月6日(月)~1月23日(木)にて上映決定!!  ※火曜日は休館日のため上映はございません。 そして!! 1月11日(土) 10:30の回にて舞台挨拶付き上映を開催いたします!! <舞台挨拶概要> 登壇予定者 グ スーヨン監督 栃木光信プロデューサー ※登壇者は予告なしに変更になる場合がございます。ご了承ください。 各会場:小田原シネマ館劇場内 各料金:一般料金より ※舞台挨拶回は1月11日(土)10:30の回、本編観覧者限定となります。 ※舞台挨拶の進行状況により、上映スケジュールが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください チケットは劇場窓口(現金のみ)、オンライン(クレジットカードのみ)で販売中です。 皆様のご来場をお待ちしております!! ※チケットの完売次第、販売を終了いたします。 ※劇場内でのカメラ、カメラ付き携帯電話、ビデオ等による、撮影・録音・録画は固くお断りします。 <予告編> <作品概要> 本企画は、俳優・加藤雅也氏が下関出身のグ スーヨン監督、同じく下関出身の女優・深町友里恵に「下関発のオリジナルムービーを撮ろう」と声掛けした事がきっかけで実現した、グ スーヨン、具 光然による兄弟共同のオリジナル脚本作品。 女優になる夢破れ、自らの才能にも絶望し故郷・下関に帰って来た主人公・ユリが、下関の風に吹かれながら自分を見つめ直し行くロードムービー。というと故郷のすばらしさに気づく少女の成長物語を想像するだろうか。しかし本作品は下関という街に残る戦中と煉瓦と戦後のコンクリートが混在する傾斜街や小路に流れる「厭世感」や「どうしょうもない下関人」の姿が容赦なく切り取られる。グ スーヨン監督の“嫌いな街・下関”への愛情が溢れ出す。 <クレジット> グ スーヨン監督作品 出演:深町友里恵、加藤雅也、大後寿々花、西尾聖玄、山崎静代(南海キャンディーズ)、佐野史郎ほか…
【舞台挨拶決定!】『とりつくしま』12月22日(日)10:00の回限定 本作出演 橋本紡さん 千賀由紀子さん 東かほり監督 舞台挨拶付特別上映開催!
『とりつくしま』 もう一度、 この世を見つめることが できるとしたら 人生が終わってしまった人々の前に現れる“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。 夫のお気に入りのマグカップになることにした妻、だいすきな青いジャングルジムになった男の子、孫にあげたカメラになった祖母、ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母。 人生のほんとうの最後に、モノとなって大切な人の側で過ごす時間。 <舞台挨拶決定!> 映画『とりつくしま』 12月13日(金)~12月30日(月)にて上映決定!!  ※火曜日は休館日のため上映はございません。 ※12月24日(火)は営業予定です。 そして!! 12月22日(日) 10:00の回にて舞台挨拶付き上映を開催いたします!! <舞台挨拶概要> 登壇予定者 橋本紡さん / 本作出演:佐伯こはる役 千賀由紀子さん / 本作出演:由美子役 東かほり監督 / 本作監督 ※登壇者は予告なしに変更になる場合がございます。ご了承ください。 各会場:小田原シネマ館劇場内 各料金:一般料金より ※舞台挨拶回は12月22日(日)10:00の回、本編観覧者限定となります。 ※舞台挨拶の進行状況により、上映スケジュールが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください チケットは劇場窓口(現金のみ)、オンライン(クレジットカードのみ)で販売中です。 皆様のご来場をお待ちしております!! ※チケットの完売次第、販売を終了いたします。 ※劇場内でのカメラ、カメラ付き携帯電話、ビデオ等による、撮影・録音・録画は固くお断りします。 <予告編> 死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるとしたら とりつきたいモノはなんですか? <作品概要> 『カメラを止めるな!』を生み出したENBUゼミナール「シネマプロジェクト」第11弾作品『とりつくしま』。 長編デビュー作『ほとぼりメルトサウンズ』が、大阪アジアン映画祭、ニッポン・コネクション(ドイツ)などに選出された東かほり監督が、母である東直子さんの小説『とりつくしま』(筑摩書房)を原作に、脚本・監督を手がけた特別な映画です。 WSオーディションには399名がエントリーし、23名の俳優が出演。そして小説のファンである小泉今日子が、重要な役どころとなる“とりつくしま係”として物語に寄り添います。 <クレジット> 出演:橋本紡、櫛島想史、小川未祐、楠田悠人、磯西真喜、柴田義之、安宅陽子、志村魁、小泉今日子ほか 監督・脚本:東かほり 原作:東直子『とりつくしま』(筑摩書房) 2024年/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/89分/ⒸENBUゼミナール ____________________ 上映:小田原シネマ館…
フィッシャー・キングシネマレターアイキャッチ
〈小田原シネマ館スタッフ映画話〉『フィッシャー・キング』について
テリー・ギリアム監督作『フィッシャー・キング』、12/5(木)まで上映中です  当館スタッフが上映作品についての豆知識や思うことを綴るシネマレター、今回は『フィッシャー・キング』のお話です。    テリー・ギリアム監督といえば、モンティ・パイソン時代のアニメーションやテリー・ジョーンズとの共同制作映画に始まり、『ジャバー・ウォッキー』(1977)、青年期三部作とも呼ばれる『バンデットQ』(1981)『バロン』(1988)『未来世紀ブラジル』(1985)や、『ブラザーズ・グリム』(2005)、『12モンキーズ』(1995)、最近では『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2018)など、数多くの映画を作ってきました。  そんなギリアム監督が、初めて他者の脚本で描いてみせた映画が、『フィッシャー・キング』(1991)です。ギリアム監督は、その比類なき芸術センスと構成力のかたわらで、細部までの凝りのために制作費の大幅超過や制作期間の延長、尺の長さなど、問題児的な一面があります。未完になっている作品もあり、いつも映画作りが難航している印象です。(『バトル・オブ・ブラジル』の書籍なんかは有名ですね。)  そうした中で『フィッシャー・キング』は、汚名返上ではないのですが、他者の脚本で素晴らしくまとめあげ、予算も期限も守って、こんなこともできますよ、と、ある意味で監督の手腕をアピールしたわけです。  他者の脚本といっても、もちろんギリアムらしさ満載です。中世の騎士や、現代ニューヨークとは思えない古城のような建物、薄暗さと煙、配管、ごちゃごちゃとしたパリー(ロビン・ウィリアムズ)の棲み処!とってもギリアムギリアムしております。 〈役柄について・・〉  主演のロビン・ウィリアムズとジェフ・ブリッジスは、ほかのギリアム映画にも出演しています。ブリッジスは監督自ら出演を懇願したのだとか。ブリッジスは『ローズ・イン・タイドランド』(2005)でジャンキーお父さん役、ウィリアムズは『バロン』で月の王役(!)を演じておりました。宇宙にいたんですね。  聖杯伝説は、ギリアム監督が過去に『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975)で扱ってもいました。ギリアム映画では、モンティ・パイソンメンバーが出てくることもしばしばですが、『フィッシャー・キング』には出ていません、残念! ウィリアムズが7人目のパイソンメンバーみたいなもんです。(ちなみに、テリー・ジョーンズ監督作『ミラクル・ニール!』(2015)では、パイソンメンバーと一緒に声の出演もしており、これが日本公開作では遺作となっています。ウィリアムズは犬の吹き替え。多彩です。)  ロビン・ウィリアムズは、もともと即興で舞台に立ったりしていたコメディアンです。彼の生き生きとした動きと笑顔はとてもいいですね。初めて見たとき、こんなに素敵な笑顔を見せる人はほかにいないと思いました。当館で以前上映していた『レナードの朝』(1990)でも、コミカルな動きが素晴らしかったです。  映画の中では人格者の役が多い印象で、人情に篤い学校の先生や医者、夫を演じていることが多いですが、『フィッシャー・キング』では、精神病患者。持ち前の人柄の良さはもちろんのこと、ちょっと危ない、アナーキーでありつつ、時折暗さをみせる、色々な表情で、ウィリアムズのすべてが詰まっています。今作のウィリアムズはまさに、はまり役です。  また、リディア役のアマンダ・プラマーは大好きです。彼女は『パルプ・フィクション』(1994)のハニーバニー役が有名かなと思います。(ほかに、ヴィム・ヴェンダース監督の『ミリオンダラー・ホテル』(2001)等々にも出演しています。)可愛らしさと、ちょっと粗暴で大胆なかっこよさ。『フィッシャー・キング』では、非常に不器用な女性を演じます。回転扉からなかなか出られず、二日に一度は本を買って、本やビデオを棚からガラガラ落としてしまう。固いナッツキャンディを買って、水曜日には餃子を食べる。餃子もうまく掴めずに、落としてしまう。リディアの日々の習慣は、いつ見ても愛らしく感じます。書いたらキリがないのですが、4人で行く中華屋のシーンも何度も観てしまいます。あんなに楽しい食事シーンは他にありません。ウィリアムズなんか、しまいには歌い出してしまう。ちょっと変な人たちが、コミカルに生き生きと、愛でもって描かれています。  それから、リディアと、ウィリアムズ演じるパリーが駅のホームですれ違うシーン。グランド・セントラル・ステーションで、1000人のエキストラを動員し、通勤列車が到着する朝6時10分、二日間にわたって撮影されたものだというから驚きです。ギリアム監督のアドリブなんだとか(日本公開時のパンフレット参照)。世界がリディアとパリーのためだけの舞台になったみたいで、夢のようです。    加えてなんと、グランド・セントラル・ステーションのシーンでは、トム・ウェイツの姿も! また、ミュージカルなどで活躍の、マイケル・ジェッターも良い役です。脇役も見逃せませんね。 〈ギリアム作品の魅力・・〉  テリー・ギリアム監督の魅力はたくさんあり、目に入るドキドキするようなイメージの鮮烈さや音楽はもちろんですが、「死」を確実に描いているところがその一つではないかと思います。ギリアム映画は、ファンタジーの要素がありつつ、しかし決してファンタジーではありません。現実が、映画の底を這って動きません。『フィッシャー・キング』は、彼の映画の中では比較的ハッピーエンドを辿っているわけですが、やはりそうとは言い切れない部分があります。さまざまな社会問題の風刺や、暴力や血の描き方だったり。そもそも、ジャック(ジェフ・ブリッジス)の言葉がなければ、パリーの妻は亡くならなかったかもしれず、二人の友情が芽生えるなんてことはなかったわけです。(ジャックの直接的な責任ではありませんが。)パリーばかりが、大切なものを失って傷ついているように思えてしまう。リディアやジャックらといくら幸せになろうが、傷は残り続けるでしょう。ジャックの「償い」のような行為も、本当はすごく利己的なものでしょう。物語はたくさんの偶然でできていて、二人が出会わなければ、起こらなかったことの数々があり、同時にまた、起こったことの数々があります。簡単に「いい話だった」で終わってしまえないところに、心を掴まされるのでしょうか。  つい最近の11月22日は、テリー・ギリアム監督84歳の誕生日! ギリアム監督は、ジョニー・デップ主演で新作を制作中とのことで、非常に楽しみです(『ドン・キホーテ』の時のように撮影現場に来ない、なんてことがなかったらいいのですが……)。  当館内ロビーには、スタッフによるイラスト展示と、公開時のパンフレットを掲示している小さいコーナーもあります。ぜひ、合わせてご覧ください。  ギリアム監督の映画体験をこの機会にぜひ! 【作品情報】 1991年/137分/アメリカ メインビジュアル(右): © 1991 TRISTAR PICTURES, INC ALL RIGHTS RESERVED. ※ チケットのお求めはオンラインもしくは劇場窓口にてお申し込みください。 ※オンラインはクレジットカードのみ、劇場窓口は現金のみとなってございます。 ※ムビチケはご利用いただけません。 上映:小田原シネマ館
小田原シネマ館企画上映「響け、マエストロの旋律 – 映画で辿る音楽の魂」11/22より『ボレロ 永遠の旋律』11/29より『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』12/6より『TAR/ター』上映
「響け、マエストロの旋律 - 映画で辿る音楽の魂」 舞台裏から秘められた情熱まで、音楽に生きる者たちの息づかいがここに。 <上映作品> 11/22~12/5『ボレロ 永遠の旋律』 11/29~12/12『ビバ・マエストロ 指揮者ドゥダメルの挑戦』 12/6~12/19『TAR/ター』 <作品紹介> 『ボレロ 永遠の旋律』 2024年/121分/フランス © 2023 CINÉ-@ - CINÉFRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINÉMA - ARTÉMIS PRODUCTIONS 音楽史上最も成功した名曲は、ラヴェル本人が最も憎んでいた曲だった ストーリー 1928年<狂乱の時代>のパリ。深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されたが、一音もかけずにいた。失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくる。戦争の痛み、叶わない美しい愛、最愛の母との別れ。引き裂かれた魂に深く潜り、すべてを注ぎ込んで傑作「ボレロ」を作り上げるが──。 おすすめポイント ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの名曲を、ヨーロッパを代表するピアニストの一人であるアレクサンドル・タローが披露。ラヴェルの今なお輝く多彩な音楽が観る者を魅了するだけでなく、タローは出演も果たした。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍で踊るエンディングの「ボレロ」も見逃せない。 『ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦』 2022年/99分/アメリカ 🄫2022 PM Maestro Documentary, LLC. ALL Rights…
【舞台挨拶決定!】『いまダンスをするのは誰だ?』11月16日(土)、11月17日(日)10:00の回限定 本作出演 小島のぞみさん 古新舜監督 舞台挨拶付特別上映開催!
『いまダンスをするのは誰だ?』 ひとりぼっちじゃない どん底の自分を救ったのは、家族の愛と“ダンス”だった! 仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公・馬場功一(演・樋口了一)が、ある日40代で若年性パーキンソン病と診断され、病いをきっかけに出会った人たちや「ダンス」を通じて、自らの生き方を見つめなおしていく…… <舞台挨拶決定!> 映画『いまダンスをするのは誰だ?」 11月15日(金)~11月28日(木)の二週間にて上映決定!!  ※火曜日は休館日のため上映はございません。 さらに!! 11月16日(土)、11月17日(日) 各10:00の回にて舞台挨拶付き上映を開催いたします!! <舞台挨拶概要> 登壇予定者 小島のぞみさん / 本作出演:功一の妻、WEBライター/馬場 恵役 古新舜監督 / 本作監督 ※登壇者は予告なしに変更になる場合がございます。ご了承ください。 各会場:小田原シネマ館劇場内 各料金:一般料金より(各種前売券・特別鑑賞券利用可) ※各種招待券使用不可 チケットは劇場窓口(現金のみ)、オンライン(クレジットカードのみ)で販売中です。 皆様のご来場をお待ちしております!! ※チケットの完売次第、販売を終了いたします。 ※チケットのご購入後の変更、払い戻しはいたしません。 ※劇場内でのカメラ、カメラ付き携帯電話、ビデオ等による、撮影・録音・録画は固くお断りします。 <予告編> 「難病のサラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない真っ直ぐな気持ちを込めた人生というダンスを見てください」 ――本作主演:樋口了一 <作品概要> 発起人の松野幹孝氏は、証券マンとしての働き盛り2012年、パーキンソン病と診断された。病気の実情が知られていないため、孤立し苦悩した実話をもとに原案を作成し、患者を孤立から救い、病気を知ってもらうための映画化の実現に向けて奔走。22年3月、クランクイン直前に息を引き取った。享年67歳。 『水曜どうでしょう』のテーマソング「1/6の夢旅人2002」や、「第51回日本レコード大賞」優秀作品賞(2009年)を受賞した「手紙~親愛なる子供たちへ~」で知られる樋口了一も、2006年頃からギターが弾きにくくなり、声が出しづらいといった体の不調を感じ始め、その原因がパーキンソン病だと09年に診断されている。現在も定期的にライブを行うなど、故郷の熊本を拠点に音楽活動を続けており、現在59歳、本作の撮影時は58歳。パーキンソン病当事者が主演する劇映画は日本初となる。 ダンスインストラクター役に杉本彩、上司役に塩谷瞬、パーキンソン病仲間にIZAM、渋谷哲平、社長役に吉満寛人、顧客の病院理事長役に新井康弘ら実力派俳優が集結。 <クレジット> 出演:樋口了一、小島のぞみ、山本華菜乃ほか 監督・脚本・原作:古新舜 企画・原案:松野幹孝 2022年/日本/カラー/5.1ch/114分/Ⓒいまダンフィルムパートナーズ ____________________ 上映:小田原シネマ館 運営協力:FM小田原株式会社
小田原シネマ館企画上映「映画でつながる、平和を考える」11/1より『帰ってきたヒトラー』11/8より『アダミアニ 祈りの谷』上映
「映画でつながる、平和を考える」 映画には「きっかけ」があります。 笑顔も、涙も、ロマンスも。 そして祈りも。 今、私たちができることはなにか。 平和への「きっかけ」を考える特集上映。 現在、世界各地で紛争が絶えない中、私たちは平和について深く考える必要があります。 この上映会では、戦争は平和をテーマにした映画を通じて、現在進行形の出来事や課題を学び、私たち一人ひとりができることを考える機会が提供できればと思います。 映画は、物事を通じて感情に訴えかけ、他者の視点を理解する助けとなります。 戦争の悲惨さやそこから立ち上がる人々の強さを描いた作品は、日常では感じることのできない現実を私たちに示し、共感と洞察を深めます。 本企画では、現在の課題から過去の過ち、未来への希望まで、さまざまな視点から平和を探る映画を集めています。 映画を観ることは、平和への第一歩です。 知ることが第一歩、考えることが第二歩と、共に平和についての歩みを進めていければ嬉しく思います。 皆様のご参加を心よりお待ちしています。 <上映作品> 10/4~10/17『忘れない、パレスチナの子どもたちを』 10/11~10/24『歌声にのった少年』 10/18~10/31『ガザ 素顔の日常』 10/25~11/7『私は憎まない』 11/1~11/14『帰ってきたヒトラー』 11/8~11/21『アダミアニ 祈りの谷』 <作品紹介> 当記事では11/1より上映『帰ってきたヒトラー』、11/8より上映『アダミアニ 祈りの谷』の二作品をご紹介をいたします。 「面白い」ことがいかに大衆を魅了するか、それがいかに危ういのか描くフィクション。 「分かりやすい」レッテルによって苦しめられる人や土地を映し出したドキュメンタリー。 果たして私たちは、自分の頭で考え、行動できているのでしょうか? 『帰ってきたヒトラー』 フィクション/2015年/116分/GAGA ©2015 MYTHOS FILMPRODUCTION GMBH & CO.KG CONSTANTIN FILM PRODUCTION GMBH 笑いの裏に潜む狂喜。無関心が生む独裁の影。 現代に蘇ったヒトラーが、モノマネ芸人と勘違いされ、当時と変わらぬその歪んだ愛国心を持ちながら、次第にテレビの人気者となっていく物語。 人々は、日常の不安や不満を打ち消してくれる存在を無意識に求めるが、その過程で、独裁者が生まれる土壌が築かれることに気付かない。 この映画は、独裁者の台頭がいかにして大衆の無関心や娯楽の中から現れるかを鋭く描いています。果たして狂気に陥っていくのはヒトラーなのか、大衆なのか、それとも映画を観ている私たち自身なのか。 コメディの軽やかなタッチが、終盤にかけて背筋を凍らせる冷酷な現実へと変わっていく様子は、私たちに平和と警戒の重要性を深く考えさせる一作です。 『アダミアニ 祈りの谷』 ドキュメンタリー/2023年/120分/アークエンタテイメント Ⓒ2021 ADAMIANI…
小田原シネマ館スタッフ 映画の話『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』画像
スタッフの映画話『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』当館にて10/31(木)まで上映中!  『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)といえば、ヴィム・ヴェンダース監督作品のうちで⻑らく興行収入のトップを飾っていた映画でした。その記録が今年になって、役所広司主演の『PERFECT DAYS』(2023)に抜かれたことは記憶に新しいです。  最近では、ヴェンダース監督といえば『PERFECT DAYS』の名がよく挙がります。同作品でヴェンダース監督を知った、という方もいるでしょう。そんな中で、『PERFECT DAYS』が代表作とは思ってほしくない、といってはいけないのかもしれませんが、観てもらいたいヴェンダース監督映画はたくさんあるのです。  今回は、当館で 31 日まで上映中の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のお話です。  さて、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は現在のキューバ共和国が舞台のドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーといっても、説明じみたインタビューなんかは行われません。キューバに生きる人々が、自然に口を開いた瞬間をカメラに収めたといった感じでしょうか。ドキュメンタリーというジャンルに属するのではなく、もっと広く、映像作品として確かな美しい魅力を放ちます。ドキュメンタリーといえばフランスのニコラ・フィリベール監督も大好きなのですが、通じるところがあるのではないかと思います。時間の流れをカットすることなく、静かにゆっくりとそのままの形で切り取っていく。カメラを回す中の一人には、ヴェンダース監督とともに映画を作り続けてきたロビー・ミューラーがいます。言葉のない場面も多く、キューバの色彩豊かな風景は見ていて楽しいです。  ただ、言葉で多くを説明しないということは、語らないということと同義ではありません。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、当時差別や貧窮の中にあった人々の娯楽施設でもあったといいます。映画の中では、革命の象徴であるフィデル・カストロやチェ・ゲバラの肖像が見えることも。  キューバは、歴史の中で多くの革命を繰り返してきました。それが今現在にわたっても人々の記憶に大きく刻まれ、続いています。彼らの生活は革命とともにあります。スペインによる征服に始まり、アメリカによる植⺠地化、ロシアとの関係も日々動いています。アメリカとの関係は、オバマ政権時代に一時回復しましたが、トランプ政権になって再度悪化、バイデン政権でまた回復したかどうかという様子で、安定が見えません。次の大統領選にも左右されるでしょう。キューバには独立後も米軍基地が残され、特に現在ではグアンタナモ基地での人権侵害が大きな問題となっています。さらに、経済的にはロシアなど他国からの経済援助に大きく頼っている状況です。  随分簡単に説明してしまいましたが、キューバは、色鮮やかな街並みの裏にこうした背景を持っている、非常にコントラストの大きい国なのです。  とはいえ本作はなんといっても音楽映画です。冒頭で演奏されるコンパイ・セグンドの「Chan Chan」は何度聞いても鳥肌が立ってしまいます。渋い声、明るいメロディーに予想外の情熱的な歌詞が耳に残ります。サイドカーに息子のヨアキムを乗せて現れるライ・クーダーも良いです。緑とオレンジの服装が街に映えています。(余談ですが、サイドカーといえば、ヴェンダース監督の『さすらい』(1976)で、主演のリュディガー・フォーグラーが乗っていたのを思い出して嬉しくなります。)コンサートのシーンでは映像がモノクロのようになり、光を照り返す一人一人の皮膚が綺麗です。とにかく一人一人がかっこいいのです。  その中でも、イブライム・フェレールの表情が素敵だなと思いました。フェレールは笑顔を見せる場面が多いのですが、最終場面において、聖ラサロの杖の話のすぐ後に一瞬見せる影のある表情が強く印象に残っています。  ヴェンダース監督の映画は、観ていると守られているような感覚に包まれるのですが、それだけではなくて、しっかりと、重いものでこちらを殴ってくるようなところがあると思います。そういうところがとても好きです。  最新のドキュメンタリー作品には、今年の6月に日本公開された『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』があります。こちらは、『ベルリン、天使の詩』(1987)のような雰囲気があって大変良かったです。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を観たらぜひ、他の作品も観てみてくださいね。 <おまけ>  当館内には、劇場スタッフが描いたイブライム・フェレールのイラスト展示もございます。ぜひ、ご来館の際にはご覧になってください。 <作品概要> BUENA VISTA SOCIAL CLUB 1999/ドイツ・アメリカ/カラー/ビスタ/105分 出演:ライ・クーダー、イブライム・フェレール、ルベーン・ゴンザレス、オマーラ・ポルトゥオンド、エリアデス・オチョア © Wim Wenders Stiftung 2014 上映:小田原シネマ館 ※ チケットのお求めはオンラインもしくは劇場窓口にてお申し込みください。 ※ムビチケはご利用いただけません。