「響け、マエストロの旋律 – 映画で辿る音楽の魂」
舞台裏から秘められた情熱まで、音楽に生きる者たちの息づかいがここに。
<上映作品>
11/22~12/5『ボレロ 永遠の旋律』
11/29~12/12『ビバ・マエストロ 指揮者ドゥダメルの挑戦』
12/6~12/19『TAR/ター』
<作品紹介>
『ボレロ 永遠の旋律』
2024年/121分/フランス
© 2023 CINÉ-@ – CINÉFRANCE STUDIOS – F COMME FILM – SND – FRANCE 2 CINÉMA – ARTÉMIS PRODUCTIONS
音楽史上最も成功した名曲は、ラヴェル本人が最も憎んでいた曲だった
ストーリー
1928年<狂乱の時代>のパリ。深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されたが、一音もかけずにいた。失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくる。戦争の痛み、叶わない美しい愛、最愛の母との別れ。引き裂かれた魂に深く潜り、すべてを注ぎ込んで傑作「ボレロ」を作り上げるが──。
おすすめポイント
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの名曲を、ヨーロッパを代表するピアニストの一人であるアレクサンドル・タローが披露。ラヴェルの今なお輝く多彩な音楽が観る者を魅了するだけでなく、タローは出演も果たした。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍で踊るエンディングの「ボレロ」も見逃せない。
『ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦』
2022年/99分/アメリカ
🄫2022 PM Maestro Documentary, LLC. ALL Rights Reserved. Exclusively licensed to TAMT Co., Ltd. in Japan
激動の祖国ベネズエラの未来のため、奏で続ける平和のシンフォニー
ストーリー
1981年ベネズエラ生まれの指揮者ドゥダメルは、若くして世界的注目を浴び、28歳でロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任。シモン・ボリバル・ユースオーケストラを率いた「マンボ」の演奏動画は世界中で拡散され大ブレイク。クラシック界のヒーローの物語となるはずだった。しかし、2017年にベネズエラの政治混乱を受け、現政権への訴えを表明。政府と対立し、祖国での活動が禁じられる事態に。「いつか必ずまた指揮をしに行く」という祖国の若者達との約束を胸に、そして偉大なる恩師マエストロ・ホセ・アントニオ・アブレウの志を未来へと受け継ぐために、ドゥダメルは困難を乗り越え挑戦を続ける。
おすすめポイント
『ロミオとジュリエット』に彼の苦悩が滲み、ベートーヴェン『交響曲第9番』に希望が込められる。情熱がほとばしる各オーケストラのリハーサル風景やコンサート演奏も多数収録。『DUNE/デューン 砂の惑星』でのアカデミー賞ほか幾多の音響賞の受賞歴を誇るロン・バートレットがミキサーを務めるオーケストラサウンドと共にお楽しみいただけます。
『TAR/ター』
2022年/159分/アメリカ
© 2022 FOCUS FEATURES LLC.n
崇高なる芸術と、人間の欲望と狂気が、誰も聴いたことのない禁断の交響曲を奏でる驚愕のサイコスリラー
ストーリー
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功。現代音楽界を牽引する圧倒的カリスマとして君臨するが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の死をきっかけに、彼女の完璧な世界は少しずつ崩れ始める―。
おすすめポイント
本物のクラシックの世界を描きたいと考えた監督のために、レナード・バーンスタインと親交の深かった指揮者ジョン・マウチェリが脚本の監修を務めた。さらにドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地での撮影が実現。『ジョーカー』でアカデミー賞®を受賞したヒドゥル・グドナドッティルが音楽を担当、クラシック音楽にジャズと民族音楽も忍ばせ、独自の世界観を構築した。
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※オンラインはクレジットカードのみ劇場窓口は現金のみとなってございます。
※ムビチケはご利用いただけません。
上映:小田原シネマ館
運営協力:FM小田原株式会社