小田原シネマ館企画上映「映画でつながる、平和を考える」11/1より『帰ってきたヒトラー』11/8より『アダミアニ 祈りの谷』上映 - 小田原シネマ館 | ODAWARA CINEMA
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小田原シネマ館企画上映「映画でつながる、平和を考える」11/1より『帰ってきたヒトラー』11/8より『アダミアニ 祈りの谷』上映

「映画でつながる、平和を考える」

映画には「きっかけ」があります。
笑顔も、涙も、ロマンスも。
そして祈りも。

今、私たちができることはなにか。
平和への「きっかけ」を考える特集上映。

現在、世界各地で紛争が絶えない中、私たちは平和について深く考える必要があります。
この上映会では、戦争は平和をテーマにした映画を通じて、現在進行形の出来事や課題を学び、私たち一人ひとりができることを考える機会が提供できればと思います。

映画は、物事を通じて感情に訴えかけ、他者の視点を理解する助けとなります。
戦争の悲惨さやそこから立ち上がる人々の強さを描いた作品は、日常では感じることのできない現実を私たちに示し、共感と洞察を深めます。
本企画では、現在の課題から過去の過ち、未来への希望まで、さまざまな視点から平和を探る映画を集めています。

映画を観ることは、平和への第一歩です。
知ることが第一歩、考えることが第二歩と、共に平和についての歩みを進めていければ嬉しく思います。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。

<上映作品>

10/4~10/17『忘れない、パレスチナの子どもたちを』
10/11~10/24『歌声にのった少年』
10/18~10/31『ガザ 素顔の日常』
10/25~11/7『私は憎まない』
11/1~11/14『帰ってきたヒトラー』
11/8~11/21『アダミアニ 祈りの谷』

<作品紹介>

当記事では11/1より上映『帰ってきたヒトラー』、11/8より上映『アダミアニ 祈りの谷』の二作品をご紹介をいたします。

「面白い」ことがいかに大衆を魅了するか、それがいかに危ういのか描くフィクション。
「分かりやすい」レッテルによって苦しめられる人や土地を映し出したドキュメンタリー。
果たして私たちは、自分の頭で考え、行動できているのでしょうか?

『帰ってきたヒトラー』

フィクション/2015年/116分/GAGA
©2015 MYTHOS FILMPRODUCTION GMBH & CO.KG CONSTANTIN FILM PRODUCTION GMBH

笑いの裏に潜む狂喜。無関心が生む独裁の影。

現代に蘇ったヒトラーが、モノマネ芸人と勘違いされ、当時と変わらぬその歪んだ愛国心を持ちながら、次第にテレビの人気者となっていく物語。
人々は、日常の不安や不満を打ち消してくれる存在を無意識に求めるが、その過程で、独裁者が生まれる土壌が築かれることに気付かない。
この映画は、独裁者の台頭がいかにして大衆の無関心や娯楽の中から現れるかを鋭く描いています。果たして狂気に陥っていくのはヒトラーなのか、大衆なのか、それとも映画を観ている私たち自身なのか。
コメディの軽やかなタッチが、終盤にかけて背筋を凍らせる冷酷な現実へと変わっていく様子は、私たちに平和と警戒の重要性を深く考えさせる一作です。



『アダミアニ 祈りの谷』

ドキュメンタリー/2023年/120分/アークエンタテイメント
Ⓒ2021 ADAMIANI Film Partners

憎しみを超え、未来を紡ぐ。彼らの❝普通”は、私たちの希望。

「テロリストの巣窟」として不名誉なレッテルを貼られた谷で暮らす人々を描いたドキュメンタリー。
二人の息子を戦争で失ったレイラは、美しい花々に囲まれた家でゲストハウスを営み、戦争の傷を負った元戦士は旅行者のガイドとして日々を過ごしている。
戦争のトラウマを抱えながらも、彼らが憎しみにとらわれることなく、一歩一歩前に進む理由。それは、同じ絶望が繰り返されない未来を誰よりも切実に願っているからです。
戦時下の人々に感情移入するのは、状況があまりにも異なるため、難しいかもしれません。しかし、この映画に登場する彼らは、戦争の被害者でありながら、明日をより良くしようと日々努力をし続ける「普通の人々」なのです。
戦争という影が覆う世界で、❝普通❞の生活を送ることが、いかに困難であるか。その中で、いつも隣り合わせにある憎しみの連鎖に抗いながら、涙し、悩み、選択し、平和な日常を求めてもがく姿は、日本で暮らす私たちにも無縁ではないはずです。



※ チケットのお求めはオンラインもしくは劇場窓口にてお申し込みください。
※オンラインはクレジットカードのみ劇場窓口は現金のみとなってございます。
※ムビチケはご利用いただけません。



上映:小田原シネマ館
運営協力:FM小田原株式会社